コラム

マネタイズに適したサイト作り~PMP獲得に向けた改善方法~

Tsukasa Nishiyama

近年、Private Market Place(PMP)と呼ばれる広告市場が成長しています。

プログラマティックな広告取引における限定された広告主とWebメディアの市場として、Open RTBよりも高単価で広告枠在庫が取引されるため、媒体社様にとってはこの市場でのキャンペーン獲得が、収益性改善に向けた大きな目標と認識されるようになりました。

弊社も媒体社様よりPMPに関するご相談を多数いただくようになりました。まだまだ成長途上の領域でもありますが、WebメディアによってPMPが入る/入らないという所に大きく差が生まれているのも事実あり、今回はPMP獲得を含めた、マネタイズに適したサイト作りについて3点ご紹介します。

広告枠サイズの改善

サイトデザインに合わせて無理やり広告枠を設置してしまった背景から、需要の少ない広告枠サイズで運用に苦戦されているケースがあります。

弊社の経験上、比較的広告需要があり、設置後の運用でも収益改善のしやすいサイズとして以下が挙げられます。

  • 【SP】300×250/336×280/320×50/320×100
  • 【PC】300×250/336×280/728×90/300×600(/160×600/970×90/468×60)

更にPMPでは「ビルボード」と呼ばれる広告枠サイズが主流となっており、このサイズを追加出来るか否かが重要なポイントです。一般的に「ビルボード」とは以下のサイズとされています。

  • 【SP】320×180
  • 【PC】970×250

また、上記で挙げたバナーサイズの中でも面積が大きいバナーになると、よりリッチな広告表現ができることや、クリック可能な領域も広くなることから広告主からの需要が多くなります。記事タイトルの下に320×50を設置されていたWebメディアにて、320×100へのサイズアップを実施した所、CPMが約3倍に改善したような実績もあります。

広告枠の視認率改善

サイズと同時に重要なのが広告枠の視認率です。RTBでは仕組上、ユーザーが広告枠位置までスクロールする事がなくても、impが発生し課金がおこなわれている事があります。広告主にとっては、ユーザーに広告がきちんと届いているかどうかが重要な指標となりますので、わざわざ見られる可能性の低い広告枠をPMPで買おうとは思いません。

Open RTBにおいても視認率は主なアドサーバーで計測され、Buyer側に情報として引き継がれていますので、サイトの評価や収益性の改善のためには媒体社様は意識をしておく必要があります。

【視認の定義】

IABが定める国際基準では以下とされています。

  • 静止画の場合:広告の50%が表示された状態で1秒視認される
  • 動画の場合:広告の50%が表示された状態で2秒再生される

PMPでは、ビルボードサイズがPC/SP共にファーストビューに入ることが重要視される傾向にあります。ただし、実際はファーストビューだからといって視認率が高い訳ではありません。

通信状況等によっては広告が表示される前にスクロールされてしまう可能性もあり、コンテンツのデザインやテキストと共に広告の入れ方を検討・調整し、各メディアにとってベストな位置を発見していくことが重要です。

今後PMPで伸びていく広告の種類

株式会社AJAが、2017年に国内におけるPMP市場の調査をおこない発表しています。

AJA、国内プライベートマーケットプレイス市場調査を実施

上記のリリースによれば、2021年には動画広告が197億円となり、全体の51%になると予測されています。SNSの普及等によりスマートフォンでの動画視聴が増えている中で、動画の広告市場も成長し続けています。今後増々、PMPのキャンペーンを動画で行いたいと考える広告主も増えてくるでしょう。

そのため媒体社様として必要となる準備を以下にて挙げてさせていただきます。

  • 動画広告の種類やフォーマットの検討
  • 動画配信枠の位置の検討
  • 適切なアドサーバーの選択と設定
  • RTBにおける動画配信の受け入れ
  • 掲載可否基準の見直し

今回挙げた内容はごく一部ですが、可能な所から改善を開始しPDCAを回し続けていく事が重要と考えています。少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。